ご遺族整体
「静かなよりそい こころ からだ」
ご遺族整体とは?
ご遺族整体とはご自身にとって大切な方がお亡くなりになったあと、受けていただく施術です。
近しい身内の方がお亡くなりになることはとてもつらいことです。
心と身体が疲れ、社会生活にも影響を及ぼします。
しかし一方でそのケアは行き届いているでしょうか?
そのケアについては、阪神大震災後グリーフケア(悲たんケア)への関心が高まりました。
2000年はじめから現在において病院の外来、精神科、産婦人科でグリーフケアの外来を受けられるようになりました。
しかし身体の方はまだまだなのが現状です。
特に施術界では「落ち着いたらお越し下さい」(主に49日後の意味)という声かけがよくあります。かく言う私もこれまではしていました。2009に父が他界し、葬儀直後、マッサージ店に行った時に、そのような反応をされたことがありました。
しかし、この時期一番つらいのは、大切な方のご臨終直後であるご本人です。人によっては長い看病、お通夜や葬儀、その後の相続、整理等を、心と身体がかなりつらい中で行う方がとても多い状況です。
実際に葬儀場には現在、多くの所で自動マッサージ機が置かれています。
つまり身体が張る事を葬儀のプロは熟知しているからこそ置いているのです。
そういう大変な中、例え葬儀直後であっても、ご遺族の方に静かに寄り添い、こころとからだをケアできる施術を提供できないか?
それがご遺族整体をさせて頂くきっかけです。
ご遺族整体では3つの方法で皆様をお迎えいたします。
①お話しを聞かせて(傾聴)を
させて頂きます。
大切な方が亡くなられた事のお話しを施術前や施術中等お話しを聞かせて頂きます。もちろん辛くて話したくない方は普通に施術を受けて頂いて大丈夫です。
②礼節をさせて頂きます。
日本では古来より礼節で人をおもてなしする事をしておりました。
最初と最後の礼、入口のお香、古来より日本人の精神に寄り添った雅楽、お茶を召し上がって頂く(民藝品や、お抹茶、漢方茶など)等で一時の安らぎになれば幸いです。
③お疲れの身体に施術
させて頂きます。
身体は大変な状況だと感じます。
身体は自分自身の自覚より更に緊張したりむくんだりしている方が多いです。
しっかり施術させて頂きます。
ご遺族の身体の特徴
ご遺族が大切な方のご臨終の後、大変な状況なのは間違いないですが、身体的にどのような特徴があるか代表例をお伝えさせて頂きます。
①食べれない(特に作れない) ②むくみ ③身体の張り
です。もちろん上記以外も(不眠や精神的不調等)沢山ありますがこの状況が大体49日ぐらいまで続きます。
その後も、百箇日前後しばらくは不調が続きます。多くの方に共通しているのは、心身の疲労から特に①の食べれない(作れない)事になり、身体がむくんでしまう事です。つまり弱っている状態です。
ですので実際にはこの①番についてアドバイス等させて頂きます。
食べる+施術により、むくみや張れが徐々になくなり健康になっていきます。
施術頻度の目安
通常は一番大変でかつお忙しい
49日や50日 までに1,2度
49日後~100か日前後に2~4回程度
(もちろん人や状況により変わります)
身体も実は100日で良くもなれば悪くもなります。
赤血球が100日前後で全て入れ替わるためと言われています。
弔いで100日に法要を置いている意味は、心も同じように変化するからではないかと感じます。
つまり、この100日の過ごし方でその後の身体の状況は変わります。
もちろん期日はあくまで目安です。
ご遺族の状況等により心身は変化しますので、それに応じてケアの提案をさせて頂きます。
(ご遺族整体は通常の新日本延命学療法のメニューをご遺族整体として対応させて頂きます。)
☆誰でもできる簡単なワーク
全てのグリーフワークは、遺族の方が新たな生きる価値観を見つける事と教えて頂きました。
大切な故人との関係のみを考える時間(コース)を別時間で設けたいと思います。
そこで様々なワーク等を通じて自分自身を癒したり見つめ直したりして下さい。